皆さんこんにちわ!元声優ライターみーと(@miitoww)です!
今回のテーマは「腹式呼吸の仕方」です。
声優を目指す皆さんの中で、腹式呼吸がなかなかマスターできない人はいませんか?
えっ…基本中の基本ができていないから打ち明けるのが恥ずかしいって?

こんな人に見て欲しい!
- 講師や声優志望仲間から腹式呼吸が出来ていないと指摘された
- 腹式呼吸が出来ているか分からない
- 早いうちに腹式呼吸をマスターしたい
腹式呼吸は声優の基本です。
「なかなか腹式呼吸のコツが掴めないよぉぉ…」そんな迷える子羊たちよ。

なるべく分かりやすく腹式呼吸の仕方を教えてやんよ!
もくじ
腹式呼吸ができない声優志望が意外と多い
声優を目指す皆さん…腹式呼吸のやり方ってご存知ですか?
今日職場で声優志望の人に会ったのですが
「腹式呼吸ですか?口から吸って鼻から出すやつですよね?」って言われました…
腹式呼吸は「鼻から吸って口から出す」が正解ですよ!#声優志望#声優になりたい
— みーと@元声優ライター (@Miiitoww) July 4, 2019
ある日私がつぶやいたツイートです。
私が自虐混じりに「最初の頃は腹式呼吸もまともにできなくて~」と話したら
なんと、その声優志望の人は「腹式呼吸ですか?口から吸って鼻から出すやつですよね?」と発言したんですよ!(驚愕)

私の心の中はこんな状態です。現実では固まっていました。
大体の声優のレッスンで最初に習うであろう腹式呼吸。
しかし、ちゃんと教えていないのかすっ飛ばしているのか、腹式呼吸ができない声優志望がいるようです。
Googleさんで「腹式呼吸 仕方」で検索すればいくらでもやり方が出てくるはずなのに…。

しかし、現実に腹式呼吸が理解できていないということは、腹式呼吸をもっと分かりやすく解説した記事を書くべきだと思ったのです。

腹式呼吸とは?

そもそも、腹式呼吸って何なのか?
腹式呼吸(ふくしきこきゅう)とは、一般的には胸郭(肋骨などからなる籠状の骨格)をなるべく動かさずに行う呼吸のことをいう。
出典:Wikipedia




普段誰かと話す時は、「胸式呼吸」と呼ばれる浅めの呼吸法で会話をしています。主に胸で呼吸するので、胸部や肋骨・肩が動くのが特徴です。
腹式呼吸になると、横隔膜を動かすことで深く呼吸をすることができます。肺より下にある下腹部が膨らんだりへこんだりしているのが特徴です。


写真のように肺の下にある膜っぽい筋肉が横隔膜。これを上下に動かすことで、たくさん息を吸ったり吐いたりすることができるんですね。
この腹式呼吸が声優を目指す上でめちゃくちゃ重要。
腹式呼吸のメリット
- 無理せず大きい声が出せる
- マイク乗りが良い声が出せる
- 長時間声を出し続けても喉を痛めにくい
腹式呼吸ができるとこのようなメリットがあります。メリットを言わずとも、声優になるなら必ずマスターしなければいけない呼吸法なんです。

こんな時に腹式呼吸は便利
- カラオケで毎回喉を壊してしまう
- 最近お疲れモードなのでリラックスしたい
声優以外でも、こんな時に腹式呼吸をマスターしているととっても便利なんですよ!
腹式呼吸の仕方を分かりやすく解説してみた

それでは、腹式呼吸の仕方を解説します。声優志望がやりがちな間違った腹式呼吸も一緒にご紹介!
正しい姿勢をキープする

まずは、正しい姿勢を知ることから始まります。
腹式呼吸に慣れないうちは、姿勢を意識することが大切なんです。
正しい姿勢を保つポイント
- 頭から糸で吊るされているイメージでまっすぐに
- おへその下にに手を置く
- 肩幅くらい足を開く

逆に声優志望がやりがちな間違った姿勢がこちら。
特に猫背だったり足幅が狭すぎると、肩や喉に余計な力が入りたくさん息を吸うことができなくなります。
息を口から吐ききることから始める

次に、息を口から吐き出していきます。
初っ端から息を吸おうとする人もいますが、慣れないうちは息を吐き切ることから始めてください。
先に息を吐き出すことで、その次にたくさん息を吸うことができます。
お腹の中で風船を膨らませるイメージで鼻から息を吸う

そして、いよいよ鼻から息を吸っていきます。腹式呼吸ができない人は、大抵ここでつまずきます。
息を吸うポイント
- 肩に力を入れない
- 姿勢はそのまま
- お腹の中で風船を膨らませるイメージで
腹式呼吸ができない原因のほとんどが、お腹に空気を膨らませる感覚が掴めないから。
解決策として、お腹の中で風船を膨らませるイメージで息を吸うと上手くいきやすくなりますよ!

息を吸う時にやりがちな間違いがこちら。
間違ったやり方
- 口から吸ってしまう
- ギリギリまで息を吸わない(息が浅い)
- 意図的にお腹を膨らませようとする
特に、吸う力が足りず意図的にお腹を膨らませてしまうクセがある人は要注意です。
腹式呼吸ができている人は、余計な力を入れずに息を深く吸うことで勝手にお腹は膨らみます。
息を5秒止める
ギリギリまで息をお腹に溜めた状態で、そのまま5秒ほど息を止めます。
この工程を入れることで、腹式呼吸と胸式呼吸の違いが理解できるようになるのでおすすめです!
お腹の中の風船が萎むイメージで口から息を吐き切る

それでは、最後に口から息を吐き切りましょう。
息を吐くポイント
- 体全体の力を抜く
- お腹の中の風船が萎むイメージ
- 息を一定の力で遠くに飛ばす
今度は、お腹の中で膨らませた風船が萎むイメージで口から息を吐き出します。もちろん肩や喉に余計な力を入れないこと。
この時に、一定の力で遠くに飛ばすように「フーッ」と吐くことで、安定感のある声を出すことができますよ!

息を吐く時にやりがちな間違いはこちら。
間違ったやり方
- 姿勢が維持できなくなる
- 無理やりお腹をへこませる
- 吐く息が弱く安定感がない
- 長く息を長く続けようとして力が入り過ぎてる
十分に空気を吸えていないと、吐く息が弱々しくすぐ息が途絶えてしまいます。
そして、無理やり息を吐き出そうとすると、お腹を無理やりへこませたり上半身全体に力が入ったり…。
絞り出すように息を吐き出すようにしているうちは、腹式呼吸ができているとはいえません。
ここを改善しないと、収録の時に長時間声が出し続けられないし、マイク乗りの良い声を出すことができないのです!

皆さん参考になりましたか?


寝っ転がった状態でお腹に手を当てながら呼吸してみてください。それが腹式呼吸です!
腹式呼吸ができるようになれば、今後の発声練習でも喉が痛くなりにくくなり、だいぶ練習が楽になるはず。
この記事を見ながら、ぜひ正しい腹式呼吸をマスターしてみてくださいね!
お腹を膨らましたり、しぼませたりすることをお腹周りの筋肉の感覚だけでやるとよくわからないので、おへその下に手を置いて手の感覚も使って空気の流れを理解することが意外と大事ですよね。
後半のお腹の風船の絵にも手を添えてほしかったですが…
(ただそれは流石に変な見た目になりますよね…)
コメントありがとうございます!
後半の絵に手が描いておらず、分かりずらくてすいません…。
どの工程でも、手はおへその下に添えるように置きます。
おへその下に手を置くのは、腹式呼吸が出来ているかどうか確認する意味もあるのでぜひやってみてください!