こんにちは!元声優ライターみーと(@miitoww)です!
今回のテーマは「声優の演技力の上げ方」です。
キャラクターになりきりつつ、指定されたセリフを聞きとれる声でその場にあった感情で話す…。
声優の演技って、めちゃくちゃ難しくないですか!?


こんな人に見て欲しい!
- 声優の演技が分からない
- 周りの演技が上手すぎて心が折れそう
- 演技力を上げるために何をすべきなの?
実は、過去に「養成所イチの演技下手」の称号をもらうほど絶望的な演技力だった私。
そんな私でも、なんやかんやでプロ声優になれるレベルの演技力を身に付けることができました。
演技に悩む全ての声優志望に向けて、私なりに考えた声優の演技力を上げるコツをご紹介していきます!
もくじ
養成所イチの演技下手がプロ声優になるまで

まず最初に、私の身の上話を聞いてやってください。
声優養成所で初めて演技を習うが全く上手くならない
私は、未経験で某声優養成所に入所しました。
演技の勉強なんて何もやってこなかった私は、当然レッスンに付いていくことができません。
よく講師からこんなことを言われていました。
「人の演技を見たり聞いたりするのも勉強」

でも、全く演技が上手くならない。
講師から言われることはいつも一緒。
「今のセリフをその感情で言う意味が分からない」
「テンポが一緒」
「会話になっていない」

あれこれ試行錯誤するうちに、声優の演技が分からなくなり…(元々分かっていなかったけど)

声優ワークショップへ通いつめ演技の基礎が分かるようになる
入所した当初に録ったボイスサンプルと、1年後に録ったボイスサンプルを聞き比べてみたんです。
あまりにも変わらなさ過ぎて、思わず笑ってしまった私。

このままでは確実に声優になれないと確信して、声優ワークショップに通い出します。
ここで、演技の基礎がなんとなく掴めるようになりました。
「あれっ?なんか違和感なく演じられたかも?」「おや?なんか今までにない感覚だぞ?」みたいな感じ。

演技の練習をするポイントを押さえることで急激に上手くなった
演技の基礎が分かってくると、だんだん演じることが楽しくなってきました。
そこで、自分なりに演技が上手くいった時、一体どんなことをしていたのか整理することにしたんです。
整理した内容
- どんな練習法をしたら上手くいったのか
- どんな工夫をしたら自然な演技ができるのか
- 逆にどんなことをすると演技が上手くいかないのか
演技が上手くいった時の特徴を見つけては繰り返し実践することで、自分でもびっくりするほど急激に演技力が上がっていきました!
声優の演技力が上がる6つのコツ

それでは、私なりに考えた声優の演技力が上がるコツを6つご紹介します!
最低限の発声・滑舌は身に付けて
演技力を上げるためには、普段から発声と滑舌の練習を怠らないようにしましょう。
マイク乗りが良い声が出せなかったり滑舌が悪かったりすると、そこばかり気になってなかなか演技に集中できません。
そのため、最低限の発声や滑舌は身に付けておく必要があります。
最低限できてほしい発声・滑舌
- 意識しなくても腹式呼吸ができている
- マイク乗りが良い声で話せる
- 滑舌で言いづらい言葉が少ない(または自分の苦手な行が理解できている)
細かい部分は置いといて、とりあえずこの3つがクリアできていれば、演技重視で練習することができるでしょう。
↓腹式呼吸が上手くできない人はこちらも合わせて読んでみてね↓
上手いプロ声優の演技を聞きまくる
先ほど、講師から「人の演技を見たり聞いたりするのも勉強」と言われた話をしました。
これってとても大事なことで、特にプロ声優の演技は毎日聞きまくって欲しいです。
養成所時代、私もプロ声優の演技をインプットしようとしたのですが、結果的にそのやり方を間違えていたんですよね…。
当時の私は、キャラクターの心情やら距離感やら無視して、とりあえず全く同じように言えば良いと思っていました。

これでは、相手との掛け合いで臨機応変に対応できないし、なぜそういう風に演技をしたのか理由が答えられません。

プロ声優の演技で参考にするべきポイント
- 距離感
- テンポ
プロ声優の演技で参考にしてほしいポイントはこの2つ。
決して、声や言いまわしを参考にするわけではありませんよ!
プロ声優の演技を聞く時におすすめなのは、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)」です。
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自分の喜怒哀楽の最大を知る
声優レッスンの最初の方で、よく喜怒哀楽を表現するレッスンが行われます。
レッスンは、主に「はい笑って!」「○○しながら怒って!」など、指定された感情を表現する内容です。

喜怒哀楽のレッスンでは、自分はどれくらい感情を表に出すことができるのか知るということが重要。
感情表現って、抑えることはできても限界値以上出すことは難しいんですよね。
喜怒哀楽の幅が狭いと、現場で音響監督の指示通りに演じられないデメリットが発生します。

喜怒哀楽を表現する時のポイント
- 自分はどれくらい感情が表に出せるのか?
- 自分はどの感情表現が苦手なのか?
この2点が分かるようになれば、演技の改善点も見えてくるようになりますよ。
録音した自分の声は翌日に聞き返してみて
演技の練習をする時、自分の声を録音しては聞く…の繰り返しだと思います。

ぜひ、録音した自分の演技を翌日に聞き返してみてください。
その場ですぐ聞いてしまうと、繰り返すうちに何が良くて何がダメなのか混乱してしまいがち。
聞き返したい気持ちをぐっとこらえて、一晩時間を置くことで自分の演技の改善点に気付きやすくなります。

翌朝聞き返すと「なにこれ棒演技やん…」と失望することが多かったです(笑)
自分の癖にいち早く気付く
自分の演技をやった時、講師から「どの演技も全部一緒に聞こえる」と言われたことはありませんか?

どれも同じ演技に聞こえてしまう原因の1つは、癖のある言い方をしてしまっているから。
演技でやりがちな癖
- 語尾の上げ方が全部一緒
- 全部同じテンポで話している
- 一定の声のトーン(声量ではなく)で話している
声優志望にありがちな変な癖はこんな感じ。
「ひょっとして、知らないうちに自分は変な癖でしゃべっているかも…?」その癖は、いち早く気付いて改善する必要があります!

相手との掛け合いは「テンポ」と「距離感」が命
誰かと一緒に演技をすると、上手くセリフのキャッチボールができない場合があります。


そのため、相手の演技を受け取ってそれに見合った返しをすることが大切。


相手と生っぽい演技ができるコツとして、「テンポ」と「距離感」が超重要です!
掛け合いで重視するポイント
- 相手と同じテンポ(リズム)で会話できるのか
- 相手との距離感をシーンに合わせて変えられるのか
特に、私が重視していたポイントはこの2つ。
相手とテンポが食い違っていたりお互いの距離感が合っていないと、それだけで演技が下手くそに聞こえてしまいます。
相手と会話っぽくならない人は、ぜひテンポと距離感を意識して練習してみてくださいね!
もう嫌、声優に向いてないんだぁぁぁ